つくば市北条にある古いお屋敷。 通称『矢中御殿』を覗いてみれば・・・ 懐かしいような、不思議な風景があちこちに。 そんな風景を、ちょっとつまみ食いしてみましょう(笑)。

2016年12月08日

通しガラスの源氏襖


別館二階の応接間を仕切る襖は、端から端までガラスがはめ込まれた珍しい源氏襖である。
ガラスをはめ込んだ源氏襖は見かけるが、二枚に分けてあるとはいえこの形は珍しいそうだ。
それでなくとも強度に問題が出かねないのに、この襖は三尺五寸の幅広なのであるから。
襖に貼られているのは西陣織の布であると伝え聞くが、その美しさを見ればさもあらんと言えよう。
ガイド時には「このガラスはソファーに座った時の目線の高さになっている」などと、まるで講釈師のような解説をするが、現実にはこんな感じである。
隣の部屋がすっかり見えるわけはないので、その向こうの外の風景を見るためのものであろうか。  


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2016年12月07日

優しい風景

屋敷の縁側に面した部分は、二間とも障子になっている。
この風景が、屋敷を柔らかく見せているように思う。
障子を通した光も、障子に反射した光もとても優しい。
そこに映る影すら、何かホッとする気さえするのだが。
そしてこの白い世界が、日本家屋の美しさを作っている。
障子を立てた縁側の風景はとてもシンプルだが、この時期の屋敷の美しい風景の一つではないだろうか。  


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2016年12月06日

廊下に漏れる光

屋敷には換気のため、あちこちに無双格子が設えてある。
手でスライドできるような作りであるので、引き戸では開け閉めの際に微妙に動いてしまうのは致し方がない。
そのため思わぬところに、意外な光のアートができる。
ここは厠の前の廊下であるが、紹介のために中の戸も空いていて照明も付いている。
まあ実生活でははしたないことではあろうが、邸宅公開だからこそあり得る風景と言えるのであろう。
漆仕上げの欅材の廊下の、思わぬライトアップと言ったところであろうか。  


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2016年12月05日

表玄関の窓から

賓客をお迎えする時とか、龍次郎翁がお出掛けをされる時のみ使われたと聞く表玄関。
今や通常の出入り口として使われているが、十分な格式を持って作られているのだ。
ガイドで説明できる事仕切れない事色々あるが、この表玄関だけでも小一時間は・・・。
ほとんどの方が気にもされないであろうが、下駄箱の向こうの窓は作りは心憎い。
屋敷の基本の木枠の窓ガラスであるが、素通しのガラスの間に模様ガラスを入れてあるのは母屋はこの表玄関だけ。
そして紗がかかったように見えるのはまさにその通りで、細かい目の金網を張った網戸が設えられているのである。
桟などにはことごとく面取りがされていて、おそらくここも漆仕上げであったと思われる。  


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2016年12月04日

冬来たりなば春遠からじ

師走ともなれば木枯らしも吹き、色づいた木々の葉を散らして行く季節である。
かつては落ち葉で焚き火などをしたものであるが、今やそれすら禁止される味気ない世の中となってしまった。
落ち葉焚きなどは、すでに童謡の世界にしか存在しない。
せっせと大量の落ち葉を指定のゴミ袋に詰める、味気ない庭掃除である・・・。
だが大量の葉を落とした白木蓮を見上げれば、すでに花芽が膨らみ始めていた。
これから寒い季節を迎えるのであるが、自然はもうその先の華やぎの準備を始めているのだね。  


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2016年12月03日

師走の奥庭

山のように積もった前庭の落ち葉を、スタッフ達が綺麗にしてくれた。
中庭の草もいろいろな人たちの手を借りて、あまり見苦しくないくらいにはなった。
奥庭も大勢の方々の力で、とりあえず地面が見える様に。
この際ということで研修に来ている筑波高校生に依頼し、奥庭には除草剤も散布した。
まだまだ手入れが行き届いたとは言えないが、どうにか荒れ果てた感じは免れたろう。
名残の紅葉の向こうに筑波山を見るのも、そろそろ終わりかもしれない。  


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2016年12月02日

別館二階の板の間より


手入れが行き届かなかったりイベントの関係とかで、しばらく公開できなかった別館二階の北窓。
そこそこの手入れながらもやっと、荒れ地状態からは回復できたと思う。
伸びすぎた庭木に見え隠れはするが、筑波山の借景を見ていただきたかった。
とりあえずこの景色は、明日の公開日にご覧になっていただけるようになった。  


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2016年12月01日

冬晴れの日

屋敷に冬が訪れている。
その寒さは半端ではないけれども、そこにはこの時期ならではの美しさも見ることができるのも楽しみである。
午前中はまだ朝の寒さが残っていて、晴れていてもその名残があるし陽射しが無ければ冬の寒さが実感できる。
晴れた日であれば、午後一番の見学が良いかもしれない。
陽だまりの暖かさなどは、今の暮らしではあまり経験できないであろうし。
そして昼下がりの見学であれば、今はもう終わる頃には夕焼けが見られる。
たとえ晴れていなくても、夕暮れの風情を十分に感じていただけるのではないだろうか。  


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2016年11月30日

見納めの風景

屋敷のもみじで最後に紅葉するのが、別館脇の樹である。
別館二階の窓からちょうど正面に見えるこのもみじが、散るのは例年12月に入ってからなのだが・・・。
今年はどの樹も落葉が早いようで、いつまで持ってくれるかちょっと心配である。
週末の公開日まで残ってくれたら、なかなか印象的な風景を見ることができるはず。
別館二階の窓から目の前に見る紅葉は、まるで一幅の画を見るようである。  


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2016年11月28日

雪見障子の向こう

屋敷の北側の障子は、いずれも雪見障子となっている。
雪見障子と言っても横にスライドするタイプで、『引き違い猫間障子』と言うものらしい。
北側の障子だけなのは、おそらくは筑波山を借景で見ることができるからであろう。
他面の障子はガラスが入っていて最初から外の風景が見えるのであるが、北側だけはその引き戸を開けて初めて筑波山が見えるという趣向なのであるのだろうか。
人の目でならここに筑波山の遠景が見えるのであるが、残念ながらカメラでは写しきれない。
ぜひご自分の目で、確かめていただければと思う。  


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2016年11月27日

昨日の風景


紅葉の写真ばかりで芸がないのだが、もう少しお付き合いを。
屋敷の『山富貴酸化黄』の壁と、もみじの紅葉とはいかにも合いそうなのだが、うまく一緒のフレームに入ってくれないのである。
仕方がないので手前に落ち葉を入れてみたが、あまり面白くもないか・・・。
前庭の紅葉は昨日の段階でほとんど落ち葉となっていたから、今日の雨で終わったろう。
一番色付くのが遅い別館脇のもみじも、今年は次の公開日まで持つかどうか。  


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2016年11月25日

落ち葉のコンチェルト

アルバート・ハモンドなどと言っても、今や知る人も少ないだろうが。
原題も、歌詞にも落ち葉やコンチェルトは出てこない。
だが当時この曲にこの邦題をつけた方は、ある意味凄い人だと思う。
まあそれはともかくとして、屋敷の紅葉も今年はいよいよクライマックスかな。
明日の公開日が、紅葉の見納めになるかもしれない・・・。
庭を埋め尽くすもみじの落ち葉は、屋敷の幻想的な景色の一つかもしれない。  


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2016年11月24日

人知を超えた美

11月の初雪は半世紀ぶりらしいが、さすがに屋敷までは行かなかった。
明日は訪れる予定なので、どんな感じか気にはなるが。
広大な屋敷の敷地の管理は頭の痛いところであるが、ボランティアの方々のご協力でだいぶまともにはなってきた。
あとはメインの部分を、手数料はかかってもなんとか。
などという人間の思惑をあざ笑うかのように、屋敷の庭はこんな美しさを見せつける。
全く嫌になるほど見事なアレンジを、自然が作り出してしまうのだから・・・。  


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2016年11月23日

夢現つの紅葉

おいでになった方はご存知であろうが、屋敷の母屋の床の間の襖絵は紅葉したもみじである。
そしてこの時期は、書斎の窓から現実のもみじの紅葉も見られるのだ。
龍次郎翁が果たして、そこまで計算しつくしたのかはわからぬが・・・。
もみじの襖絵を紹介し、それを開けると窓の外にも紅葉があるという演出。
それができるのはこの時期だけだが、翁はニヤリとしているかもしれない。  


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2016年11月22日

落葉の時期

昨夜の雨で、紅葉したもみじの葉がだいぶ散ったようだ。
まだ埋め尽くすまではいかないが、一面に赤い落ち葉が広がっている。
今散っているのは、早くから紅葉した樹頂の葉である。
前庭の空池に差し掛かる枝が赤くなるのは、あと数日ではないかと思われる。
敷き詰めたような一面の落ち葉の中、石灯籠に差し掛かるもみじの緋が今度の公開日には見られるかもしれない。
  


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2016年11月21日

「野沢如洋展」も終了


一ヶ月に渡る「野沢如洋展」も無事終了、とは言え公開は基本土曜日のみではあったが。
それでも熱心にご覧になった方もいらっしゃり、朽ちるに任せて死蔵するよりは良かったかと思う。
残念ながら個人所有の作品の展示に関しては、美術館などのアドバイスさえ受けられなかった。
全くの素人の展示であったので、お見えになる方もそれほど多くはなかったが・・・。
ただそんなに多くの方ではないにしろ、屋敷の雰囲気の中での展示が心に残ってくれたらいい。
掛け軸はまだしも、松の屏風などは次はいつ公開できるかは不明であるのだから。  


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2016年11月18日

屋敷もそろそろ冬模様

晴れた日中でも、屋敷の中ではもう暖房が必要となった。
晴れていれば屋外の日向の方が、ずっと暖かいのである。
だがこの時期になると、なぜか光の具合が綺麗に思える。
晴れていればダイレクトに、差し込む光の具合がいい。
晴れていなくても、照明と外光の具外がなかなか面白い。
日中の低く差し込む陽射しや、意外と早い夕日の茜とか。
薄暗くなった時の、照明に照らし具合も面白いものである。

明日は「野沢如洋展」の最終日である、どうもお天気が良くなさそうではあるが、最後の機会にご覧になられてはいかがであろうか。  


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2016年11月17日

窓に映る

紅葉の記事ばかり続くが、時期的にご容赦願いたい。
今屋敷で一番綺麗な紅葉は、13日にも書いた前庭の大きなもみじの南側であろう。
そして敷地の一番高い奥庭のもみじも、だいぶ綺麗に紅葉してきたようである。
もみじも日当たりの良いところから紅葉するので、前庭の内側や別館脇はこれから。
今日は好天に恵まれたので中庭に出ると、奥庭の紅葉が二階の窓ガラスに映っていた。
まるで合成した画像のように見えるかもしれないが、こんな瞬間も見ることができるのが屋敷の面白さであろう。  


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2016年11月15日

実は通りから見えている

こんな建物がここにあるとは知らなかったとか、奥まっていて見えなかったとか言われる屋敷である。
だが実は北条商店街の通りからも、ちゃんと見えてはいるのであるが気づかれないのであろう。
常陽銀行さんの右手にわずかに見える筑波山を望めば、そこに黄色っぽい外壁の屋敷が見えている。
別館の素っ気ないような白い壁や、育ち過ぎの山茶花や奥庭の大王松まで。
やれやれ極彩飾の看板か、ネオンサインでも出さなきゃダメなのであろうか?  


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2016年11月14日

こんな紅葉も

屋敷の紅葉は、何も大木だけではない。
調査清掃を始めてから、今まで生えていたもみじの種が発芽して育っている。
本来は五葉の松が植えられていた築山であるが、今はいろいろな植物が生えている。
後から植えてみた植物は、思ったほどは育ってくれない。
だが南天を筆頭に、自然に生えた植物は元気である。
その中で実生のもみじが育つのは、ある意味感慨深い。
今のNPOの力では五葉の松の庭の復活は無理であるが、自然に育つもみじの庭も悪くはないだろう。
矢中キッズが大人になった頃には、ここはもみじの山になっているかもしれない。  


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